田中クリニック(内科・循環器科・アレルギー科・リハビリテーション科)
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栄養療法外来
 
自己紹介

中島 佐知子

医師:中島 佐知子(なかじま さちこ)
西洋医学の現場に消化器内科医として25年間携わり、病気を持った患者様、症状はあるけれど病気にはまだ至っていない患者様など、たくさんの方々と関わらせて頂く中で、感じてきたことは、同じ治療をしても、良くなる人とならない人がいるということ。以前はどうしてなのかと悩むこともありましたが、答えはごく簡単なことなのです。その理由は、人はそれぞれ違うということ。持って生まれた性格、腸内環境、これまで食べてきたもの、生活環境、運動習慣、睡眠時間、感じているストレスなど、全て人とは違うということ。それが、同じ治療をやっても良くなる人とならない人がいる理由です。

世の中に溢れるたくさんの健康情報。それらを実践しても、改善が見られる人と見られない人がいるのも同じ理由です。病気や今ある症状を改善に導くためには、治療法や改善方法を知ることは必要です。しかし、それ以前に、それぞれ異なる個人の身体のことをよく知ることが最優先になります。病院に行って医師に治療をしてもらう、栄養士に栄養指導をしてもらう、トレーニングジムに行ってトレーナーに運動指導をしてもらう。どれも健康な身体を維持するために、必要なことかもしれません。しかし、他人に見てもらうばかりで、自分の身体のことを知ろうとせず、人任せになっていては、不調の原因の改善にはつながりません。

私の診察では、症状に対して治療を行う西洋医学に加えて、不調や症状の根本原因にアプローチして、その対処方法を考える分子栄養医学、オーソモレキュラー医学の考え方を取り入れ、治療を行なっています。これまで、疾患を患っているものの、その原因、解決策がわからない方、不調や症状はあるものの、健康診断や病院での検査を受けても問題はないと言われ、解決策がわからず日々を過ごしている方、また、自分は健康でなんの問題もないと思っているけれど、身体の栄養状態が実は気になっているという方々も、分子栄養学的検査を調べることで、普段あまり気にも留めていなかったような原因(生活習慣、ストレス、腸内環境など)が身体の栄養状態に影響を及ぼしていることが判明し、解決策を見つけることができるかもしれません。

健康で、元気な身体を維持するために、身体の栄養状態を正しく理解し、個々に応じた必要な治療を受けることが、体調改善、健康維持への近道だと私は考えています。病気になってから病院にかかるのではなく、不調になる前の身体に気付けるように、患者様の支援をさせて頂ければと思っています。

<略 歴>

関西医科大学卒業
医学博士(大阪大学消化器内科学)
大阪大学消化器内科、市立豊中病院消化器内科医長を経て、医療法人仁善会田中クリニック勤務


<職 歴>

平成11年
関西医科大学卒業
平成12年
市立川西病院勤務
平成14年
市立吹田病院勤務
平成16年
大阪大学医学部附属病院勤務
平成25年
市立豊中病院勤務
平成29年
市立豊中病院非常勤医師

<専門分野、得意分野>

消化器内科、炎症性腸疾患


<資 格>

医学博士(大阪大学消化器内科学)
日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本医師会認定産業医
全米ヨガアライアンスRYT200ヨガインストラクター


<料金表>

診察代 初診1時間 15,000円
    再診(30分) 5,500円
    10分毎追加料金 2,200円
    点滴・水素吸入のみ 初診15分 5,500円
   
分子栄養学採血検査 68項目 40,000円
   
唾液コルチゾール  
  4回法 23,500円
  4回法+DHEA 30,500円
  6回法 34,000円
  6回法+DHEA 40,500円
血中DHEA-s 18,500円
   
リーキーガット検査  
  腸管バリアパネル(GBPパネル) 29,000円
   
遅延型フードアレルギー検査  
  フルパネル219項目 55,600円
  セミパネル120項目 39,300円
   
遅延型フードアレルギー+リーキーガット検査  
  FIT132+GBPパネル 74,300円
  FIT176+GBPパネル 105,000円
   
有害金属+ミネラル(毛髪) 33,000円
   
有機酸検査 55,000円
   
腸内フローラ検査 49,500円
   
水素サプリメント(90cap /1ヶ月分) 15,000円
   
水素吸入(単独)  
  30分 3,300円
  60分 5,500円
水素吸入(点滴併用)  
  30分 2,200円
  60分 3,300円
   
高濃度ビタミンC点滴  
25g(40分以上) 13,000円
50g(50分以上) 16,500円
ビタミンC点滴適応判定検査G6PD 13,200円
ビタミンC血中濃度測定 5,500円
   
グルタチオン点滴(30分/回)  
1,000mg 6,600円
2,000mg 11,000円
   
マイヤーズカクテル点滴(30分/回) 6,600円

分子栄養学的治療とは

分子栄養学的治療(Molecular Nutritional Therapy)は、個々の患者様の細胞レベルの状態、栄養素の代謝などに基づいて、栄養指導を行い、特定の栄養素や栄養補助食品を使用して、病気の予防・治療を行うアプローチです。この治療法は、体内での栄養素の作用を考慮して、個別の治療計画を立てることを特徴としています。

分子栄養学的治療の主なポイントは:

1.個人に合わせたオーダーメイドな治療:
患者様の生活習慣、栄養状態などを元に、個々に最適な栄養療法を設計します。同じ症状でも「鉄不足が原因の人」「副腎疲労が原因の人」「腸内環境の悪化が原因の人」など、体の内側の状態に応じて介入方法を変えることができます。これにより、従来の一律な栄養指導よりも、より効果的で具体的な治療が可能になります。

2.細胞機能の最適化:
体は約37兆個の細胞からできており、すべての生命活動(免疫、ホルモン、代謝、修復)は細胞が材料をもとに行う反応で成り立っています。食事やサプリメントによって特定の栄養素(ビタミン、ミネラル、脂肪酸など)を補充することで、細胞機能を改善し、健康をサポートします。例えば、ビタミンDが免疫機能を高めたり、オメガ-3脂肪酸が炎症を抑制したりすることが知られています。

3.栄養欠乏・吸収障害・過剰な毒素の存在を見える化:
遅発型アレルギー検査・有機酸検査・ミネラル/重金属検査・唾液ホルモン検査・腸内フローラ検査などを活用し、従来の医療での検査で見落とされがちな「機能の低下」や「隠れた不調」を発見できます。

4.病気の予防と治療:
分子栄養学的治療は、下記のような症状や疾患の予防、治療に役立つとされています。

分野 具体的な症状・疾患
慢性疲労・倦怠感 副腎疲労、低血糖、ミトコンドリア機能低下
慢性炎症・自己免疫疾患 グルテン不耐、腸内環境異常、酸化ストレス
アトピー・アレルギー・自己免疫疾患・炎症性腸疾患 腸内環境、リーキーガット、炎症性体質の改善
生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常) インスリン抵抗性、慢性炎症、ミトコンドリア代謝
PMS・更年期障害 女性ホルモンの乱れ、肝機能や腸内環境の影響
不妊・妊活サポート 栄養欠乏、ホルモンの材料不足(鉄・亜鉛・脂肪酸)
肌トラブル(ニキビ・湿疹・乾燥) 腸内フローラ、肝臓・排泄機能の低下
発達障害・ADHD・学習障害 鉄・亜鉛・脂肪酸・ビタミンB群の欠乏、脳腸相関
がんの補完療法 抗酸化力、解毒、免疫強化のサポート
うつ、不安、パニック障害 セロトニン・ドーパミン低下、ビタミンB6・マグネシウム不足

5.サポート療法としての活用:
分子栄養学的治療は、従来の医療と併用して行うことができます。薬物治療とともに、栄養状態を調整することで治療効果を高めたり、副作用を軽減したりすることができます。

▶ 分子栄養学的治療で使われる主な介入手段:

手段 内容
栄養補充(サプリメント) ビタミン(C, B群, D, Eなど)、ミネラル(亜鉛・マグネシウム・鉄など)、アミノ酸、脂肪酸
食事療法 血糖値コントロール、腸にやさしい食事、アレルゲン除去
腸内環境の改善 プロバイオティクス・プレバイオティクス、SIBO・リーキーガット対策
解毒・デトックス グルタチオン、ビタミンC、肝臓サポート、重金属排出
ホルモン調整 DHEA・コルチゾール・性ホルモンの検査と調整(栄養+生活改善)
ストレスケア 副腎サポート、睡眠改善、マインドフルネスなどとの併用

遅延型フードアレルギー検査とは

遅延型フードアレルギー検査(Delayed Food Allergy Testing)は、食物に対するアレルギー反応が即時ではなく、数時間から数日後に現れるタイプのアレルギーを検出するための検査です。一般的なアレルギー反応は即時型(IgE型アレルギー)として知られ、食物摂取後数分から数時間以内に症状が現れますが、遅延型アレルギーは、反応が遅れて現れるため、原因の食物を特定するのが難しくなることがあります。

遅延型フードアレルギーは、以下のような症状を引き起こす可能性があります:

・消化不良や腹痛
・頭痛や偏頭痛
・皮膚の発疹やかゆみ
・疲労感や慢性的な倦怠感
・関節痛や筋肉痛
・不安やうつ症状

▶検査方法:血液検査
血液中のIgG抗体のレベルを測定し、特定の食物に対して反応があるかどうかを調べます。これにより、体がどの食物に対して過敏に反応しているかを特定することができます。

▶注意点:
遅延型フードアレルギー検査に関しては、以下の点を考慮する必要があります:

1.検査結果の解釈:
IgG抗体が高いことが必ずしもアレルギー反応を引き起こしているわけではないため、検査結果の解釈には慎重さが必要です。医師や栄養士の助言を受けながら、食事を見直すことが大切です。

2.個別の対応が必要:
検査で示された食物に対して過敏反応を示す場合、その食物を完全に避けるべきか、摂取量や頻度を調整することで対処できる場合もあります。食物を避けることが健康改善に繋がることもありますが、過度な制限が栄養不足を引き起こす可能性もあるため、医師と相談して食事制限を考慮することが重要です。

3.検査の限界:
遅延型フードアレルギー検査は、すべての過敏症やアレルギー反応を検出するわけではなく、検査結果が必ずしも症状に一致するとは限りません。症状の原因が他の要因(例えばストレスや環境要因)にある場合もあるため、総合的な診断が必要です。

遅延型フードアレルギー検査は、特定の症状に対して食事の見直しを行いたいと考える人にとって、有用なツールとなり得ますが、医師や栄養士と相談し、慎重に行うことが必要です。


有機酸検査とは

有機酸検査(Organic Acids Test, OAT)は、尿を用いて体内の代謝状態を多角的に分析する検査です。有機酸は、体内の代謝プロセスで生まれる中間産物(=代謝の“かす”のようなもの)です。尿に排出されるため、尿を分析することで、体内の代謝の状態や栄養の利用状況を推測することができます。

▶ 有機酸検査でわかること

1.エネルギー代謝(クエン酸回路=TCA回路)
疲れやすさ、スタミナ不足の原因がわかることも。

2.神経伝達物質の代謝(ドーパミン、セロトニンなど)
メンタル不調、不眠、集中力低下などとの関連。

3.ビタミン・ミネラルの必要量
特にビタミンB群、ビタミンC、マグネシウムなどの消耗状況。

4.腸内環境(異常発酵やカンジダの過剰増殖など)
腸内フローラのアンバランス、過敏性腸症候群との関係。

5.解毒(肝臓のデトックス)能力や酸化ストレスの指標
毒素排出がうまくいっているかをチェック可能。

▶ 検査方法: 尿検査

▶ こんな人におすすめ
・慢性的な疲労や頭がぼーっとする
・食事に気をつけているのに調子が良くない
・腸内環境のトラブルがある
・栄養療法の効果を見極めたい
・発達や行動の問題がある子どもの栄養を調べたい


ミネラル・重金属検査とは

分子栄養学的な観点で行われる唾液や尿のミネラル・重金属検査は、体内のミネラルバランスや有害金属の排泄状況をリアルタイムでチェックするための方法です。それぞれの検査には特徴と役割があり、毛髪検査と組み合わせて使われることもあります。(当院では唾液、尿の検査を施行しています)

@検査方法:唾液
・検体:唾液(通常は特定の条件下で採取)
・目的:体内のミネラルバランス、特に自由に利用可能なミネラル(イオン化ミネラル)の動的な状態を把握
・測定項目:ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛など

特徴
・唾液は血中のミネラル濃度とある程度相関があるため、即時的なミネラルの過不足の把握が可能
・ストレスやホルモンバランスの影響を受けやすく、自律神経の状態のヒントにもなる

A検査方法:尿
・検体:尿(随時尿 or 24時間尿)
・目的:体からどれだけのミネラルや有害金属が排泄されているかを評価
・測定項目:カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、亜鉛、セレンなどの必須ミネラル、および水銀、鉛、ヒ素、アルミニウム、カドミウムなどの有害金属

特徴
・尿中に排出される量は、体がその物質をどれだけ処理・排出しているかの指標となる
・特に有害金属のデトックス(キレーション)後の評価にも用いられる
・栄養素の「損失量」もわかる(たとえば、ストレスでマグネシウム排出が多いなど)

B検査方法:毛髪
・検体:毛髪
・目的:慢性的な(過去1~3ヶ月)ミネラル欠乏や重金属汚染を把握
・測定項目:カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、亜鉛、セレンなどの必須ミネラル、および水銀、鉛、ヒ素、アルミニウム、カドミウムなどの有害金属

▶ 検査でわかる主な項目

@ 必須ミネラル(栄養素)
ミネラル 役割 不足による影響
カルシウム 骨、神経伝達 不足:イライラ、骨粗鬆症
マグネシウム エネルギー産生、筋肉 不足:こむら返り、疲労
亜鉛 免疫、皮膚、精神 不足:味覚障害、うつ傾向
セレン 抗酸化、免疫 不足:免疫低下、甲状腺機能
クロム 血糖コントロール 不足:糖代謝異常

A 有害ミネラル(重金属)
重金属 主な毒性・影響
水銀(Hg) 神経毒性、記憶力低下、うつ傾向
鉛(Pb) 発達障害、集中力低下
カドミウム(Cd) 腎臓ダメージ、骨軟化症
ヒ素(As) 皮膚症状、疲労感

▶ それぞれの検査の違い・使い分け
検査 見られる内容 特徴
毛髪 長期的なミネラル・金属の蓄積 過去の傾向(1~3月)を反映
唾液 現在の体内利用可能ミネラル ホルモン・自律神経の影響も受けやすい
尿 排出されるミネラル・金属の量 デトックス能力や栄養損失の評価が可能

▶ こんな人におすすめ
・栄養療法やサプリを使用しているが効果が不十分
・慢性疲労・集中力低下・うつ傾向などがある
・有害金属の蓄積が心配(魚介の摂取が多い、歯科金属※、環境要因)
・食事に気を使っても不調が続く
・発達障害や学習障害の小児

(※歯科金属による不調の原因が疑われる場合は、専門の歯科医院への紹介を検討いたします)


唾液コルチゾール検査+DHEA検査とは

@唾液コルチゾール検査
コルチゾールは、副腎から分泌されるストレスホルモンで、日内変動(朝高く、夜低い)があります。唾液検査では、血液とは違って非侵襲的にストレスホルモンのフリー(活性型)レベルを測定できるのが特徴です。

▶ 検査方法:唾液
・1日に4~6回唾液を採取(朝起床直後、起床30分後、起床60分後、昼、夕方、就寝前など)
・それぞれの時間帯におけるコルチゾールのリズムをグラフ化する

▶ 検査でわかること
・副腎の疲労(アドレナル・ファティーグ)
・慢性的なストレスへの反応
・睡眠の質や概日リズム(体内時計)の乱れ
・炎症、免疫機能への影響の有無

▶ こんな人におすすめ
・慢性的な疲労やだるさが抜けない人
・朝起きるのがつらい
・日中ぼーっとする
・不眠や早朝覚醒がある
・ストレスが多い生活を送っている人
・更年期やPMSなどホルモンバランスの乱れを感じている人

ADHEA検査
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は、副腎で生成されるホルモンで、コルチゾールとバランスを取りながら働いています。性ホルモン(エストロゲンやテストステロン)の前駆体でもあり、抗老化、免疫力、代謝、ストレス耐性などに関係します。

▶ 検査方法:
・血液または唾液でDHEAを測定
・唾液コルチゾール検査とセットで行うことが多い

▶ 検査でわかること
・副腎からのホルモン分泌量(全体的なストレス耐性)
・性ホルモンの前駆体としての活性
・抗酸化・免疫バランスの状態
・エネルギー生成力の指標

▶ こんな人におすすめ
・慢性疲労や気力低下がある人
・加齢によるホルモンの変化が気になる人(40代以降の方に多い)
・スポーツやダイエットでホルモンバランスが崩れている人
・生理不順、更年期症状がある人

▶ コルチゾール+DHEAセット検査のメリット
この2つをセットで調べることで、副腎のバランス(活性度と回復力)がより詳細に評価できます。たとえば、

・コルチゾール高値+DHEA低値 → 慢性ストレスで副腎疲労の初期
・コルチゾール低値+DHEA低値 → 副腎機能の低下が進行している状態


腸内フローラ検査とは

腸内に住んでいる細菌(善玉菌・悪玉菌・日和見菌など)の種類やバランスを調べる検査です。「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」の状態を可視化することで、消化・吸収・免疫・メンタルなど多くの健康状態の指標になります。

▶ 検査方法と内容
・検体:便

・解析される項目:
  - ビフィズス菌・乳酸菌など善玉菌の割合
  - 大腸菌・クロストリジウムなどの悪玉の割合
  - バクテロイデス属・プレボテラ属などの割合
  - 酪酸産生菌の割合(短鎖脂肪酸の指標)
  - 腸内細菌の多様性
  - 炎症や腸内老化に関連する菌

▶ 検査でわかること
・腸内の菌バランス(善玉・悪玉・日和見)
・便秘・下痢・おなら・肌荒れなどの原因のヒント
・酪酸菌やビフィズス菌が豊富か(腸内環境の良し悪し)
・炎症のリスクや肥満・糖尿病との関連性

▶ こんな人におすすめ
・便秘や下痢などの慢性的な腸トラブルがある人
・お腹の張り・ガス・おならの臭いが気になる
・肌荒れ・アトピー・ニキビなど肌トラブルがある人
・花粉症・アレルギー体質・自己免疫疾患を持っている人
・健康的にダイエットしたい人(腸内菌で太りやすさも分かる)
・サプリや発酵食品が自分に合っているかを知りたい
・精神的に落ち込みやすい、ストレスに弱い人(腸と脳は密接に関係)
・40代以降の健康診断代わりに(腸は「第二の脳」「老化の出発点」)

▶ 検査後の活用法
腸内フローラ検査の結果をもとに、

・食生活の見直し(食物繊維・発酵食品の種類)
・プロバイオティクス/プレバイオティクスの選定
・オーダーメイドの腸活プランが立てられる
・腸内環境の悪化が症状や疾患の原因と考えられる場合は、腸内フローラ移植を検討→詳しくは腸内フローラ移植治療の項目で解説


水素吸入療法とは

水素吸入療法は、高濃度の水素ガス(H2)を体内に取り込み、悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を選択的に除去する働きを利用して、悪玉活性酸素による体へのダメージを軽減することを目的とした治療法です。水素は非常に小さな分子であり、呼吸によって取り込むことで、血液中をめぐり、全身の細胞へと素早く届きます。
体内で過剰に発生した悪玉活性酸素は、老化、慢性疲労、生活習慣病、各種炎症性疾患などの原因と考えられています。水素吸入療法は、もともと医療機関で脳梗塞や心停止後ケアの研究から注目され始め、現在では疲労回復、慢性炎症の軽減、アンチエイジングサポートなど、幅広い分野で導入されています。

▶ 治療方法

1. 水素ガス吸入療法
高濃度水素を吸入する方法。即効性が高い。
医療グレードの水素ガス吸入(例:1~4%水素吸入)は特に効果が高く、当院でも受けて頂ける治療です。

2. 高濃度水素発生サプリメント(HG EVO エイチジーエボ)
体内で水と反応し、24時間にわたり水素を持続的に産生します。わずか 1g(3粒相当)で800ml 程度の水素を24時間持続的に産生 します。天然由来原料を国内GMP認定工場で精製した、高品質なサプリメントです。
旅行や出張中など、水素吸入が難しい時にも水素摂取が可能。

▶ 水素吸入療法の特徴
特徴 内容
非侵襲的(体に負担が少ない) 吸入やサプリ摂取のみで、痛みや負担はありません
短時間で全身に作用 1回30~60分の吸入で全身の細胞に水素が行き渡ります
副作用リスクが非常に少ない 水素は不要なものは自然に呼気や尿から排出されます
他の治療との併用も可能 慢性疾患治療、リハビリ、美容医療などとの相乗効果が期待できます

▶ 期待される効果(研究、臨床報告より)
分野 効果・特徴
酸化ストレス抑制 活性酸素除去による細胞保護
疲労回復 慢性疲労・倦怠感の軽減
脳機能サポート 認知機能低下、脳梗塞後の回復サポート
美容・アンチエイジング シワ、肌のくすみ、老化防止
呼吸器サポート 肺機能、COPDへのサポートが研究中
炎症抑制 関節炎、慢性炎症、自己免疫疾患にも期待
メンタルケア ストレス軽減、睡眠の質向上など報告例あり

▶ こんな人におすすめ
・慢性疲労や倦怠感が取れない人
・集中力の低下、睡眠の質が悪いと感じている人
・脳梗塞や心血管疾患の既往があり、再発予防を意識している人
・美容・エイジングケアをしたい人(肌の透明感やハリUPに)
・運動後のリカバリーを早めたいアスリート
・生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)の予防・改善を目指す人
・アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、喘息など)の体質改善を希望する人
・認知症や神経変性疾患(パーキンソンなど)の補完療法を考えている人
・病気ではないけれど「最近なんとなく元気が出ない」「体の疲れが抜けにくい」といった未病(みびょう)状態のケア


高濃度ビタミンC点滴とは

高濃度ビタミンC点滴療法は、大量のビタミンC(アスコルビン酸)を点滴で静脈内に直接投与する治療法です。血中濃度を一時的に高く維持することで、ビタミンCの抗酸化作用や免疫活性化、抗炎症、抗腫瘍効果などを引き出すことが目的です。

▶ 投与方法
・点滴時間:約60~90分
・投与量:15~25g、がん治療の場合は60g以上も使用されることがあります
・通常は週1~2回の頻度で継続的に行います

▶ 経口摂取との違い
ビタミンCは経口摂取では吸収量に限界がありますが、点滴では血中濃度を経口の20~50倍以上にまで高めることができます。

▶ 期待できる効果
効果の領域 内容
抗酸化作用 活性酸素(フリーラジカル)を除去し、細胞の酸化ストレスを抑制
美肌・美容効果 メラニンの生成抑制・コラーゲン合成促進・肌の透明感UP
免疫力向上 ウイルスや細菌に対する防御力UP(風邪や感染症予防)
抗炎症作用 関節炎やアレルギーなど慢性炎症の軽減
疲労回復 副腎サポート、エネルギー代謝の活性化により慢性疲労の改善
抗腫瘍効果(がん領域) 高濃度でのみ現れる「がん細胞の選択的アポトーシス誘導効果」が期待され、補完医療として使用されることもあります

▶ こんな人におすすめ
・肌のハリ・透明感をアップさせたい人
・ストレス・疲労がたまりやすい人
・風邪をよく引く人(免疫が弱いと感じる)
・慢性炎症、アレルギーが気になる人
・喫煙者・アルコール摂取が多い人(ビタミンCの消耗が激しい)
・歯周病や慢性疾患がある人(細胞修復力を高めたい)

▶ 注意点
・G6PD欠損症の有無を調べるため、高濃度のビタミンC点滴を行う前に、G6PD酵素検査が必要(溶血のリスクあり)。
・腎機能が低下している人には注意が必要。
・点滴中に吐き気、口の渇き、寒気などが一時的に出ることがあります。


グルタチオン点滴とは

グルタチオン点滴は、強力な抗酸化物質「グルタチオン」を点滴で体内に直接届ける治療法です。グルタチオンは肝臓で合成される三つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)からなるトリペプチドで、体内の解毒、抗酸化、防御機能を担う重要な成分です。

▶ 治療方法
・投与時間:1回20~30分程度(静脈点滴)
・頻度:週1~数回(体調や目的による)

▶ グルタチオンの主な働き
役割 説明
抗酸化 活性酸素を除去し、細胞の酸化ダメージを防ぐ
解毒(デトックス) 肝臓で有害物質(重金属、農薬、アルコールなど)を無毒化
免疫調整 白血球の機能をサポート、免疫バランスを整える
メラニン抑制 美白・肝斑予防として美容にも活用される
脳神経保護 神経細胞の酸化ストレスを軽減(パーキンソン病やうつ対策にも注目)

▶ 期待される効果
効果 適応
慢性疲労・倦怠感 自律神経の乱れ、酸化ストレスが関与する疲労
アンチエイジング・美容 肌のくすみ、老化防止、抗酸化
肝機能サポート アルコール性肝障害、脂肪肝、薬物性肝障害
神経疾患 パーキンソン病(補助療法)、ALS(研究段階)
慢性炎症 慢性疲労症候群、線維筋痛症、アトピーなど
アレルギー疾患 気管支喘息、アレルギー性鼻炎(炎症抑制目的)
重金属蓄積 水銀、鉛、農薬などの解毒サポート
抗がん剤副作用対策 シスプラチン使用時の腎毒性予防に保険適応あり(国内保険収載)

▶ こんな人におすすめ
・シミ・くすみ・肝斑が気になる方
・疲れが抜けにくい・倦怠感がある方
・お酒をよく飲む・肝臓が弱っている方
・タバコ・排気ガス・農薬などの有害物質にさらされている方
・ストレスが多く、免疫力が落ちていると感じる方
・美白・アンチエイジングを目的とした美容医療を検討している方

▶ 注意点
・比較的安全で副作用が少ない治療です。元々体内に存在する成分。
・稀にアレルギー反応(発疹、かゆみ)を起こす場合があります。


マイヤーズカクテル点滴とは

マイヤーズカクテル点滴(Myers' Cocktail)は、ビタミンやミネラルをブレンドして静脈内に直接投与する栄養療法の一つで、疲労回復・免疫力向上・慢性疾患のサポートを目的として使われます。

▶ 基本成分
一般的には以下の成分が含まれます

・ビタミンC
・ビタミンB群(B1、B2、B3、B5、B6、B12)
・マグネシウム
・その他ミネラル

▶ 期待される効果
効果 説明
慢性疲労の改善 細胞のエネルギー代謝を促進し、全身のだるさを緩和
免疫力強化 風邪や感染症予防に有効
アレルギー緩和 花粉症・喘息・じんましんなどの症状軽減に
偏頭痛・片頭痛の緩和 神経の過敏性を抑える
ストレス・不眠のサポート 神経伝達物質の合成に関わるB群やマグネシウムが安定化
肌荒れ・美容効果 ビタミンCとB群による抗酸化・皮膚再生サポート

▶ こんな人におすすめ
・慢性的な疲れ・倦怠感が続く人
・ストレスが多く、精神的にも落ち込みやすい人
・風邪を引きやすい・免疫が落ちていると感じる人
・アレルギー体質の人(補助的に)
・偏頭痛や慢性頭痛に悩む人
・肌の調子が悪い・アンチエイジング目的の人
・手術や病後の回復期のサポートに

▶ 注意点
・投与スピードが速すぎると、マグネシウムによる血圧低下・ふらつき・動悸・熱感が出ることがあります
・腎機能が著しく低下している方はマグネシウムの排泄能力に注意が必要
・ビタミンB2(リボフラビン)の影響で点滴後に尿が黄色くなるのは正常な反応です
・稀に注射成分への過敏反応(発疹、かゆみなど)が出ることがあります
・ミネラルの変動により、一時的な頭痛、吐き気が出ることがあります


幹細胞上清液治療とは

幹細胞上清液(かんさいぼうじょうせいえき)治療は、人由来の幹細胞を培養した際に、培養中の幹細胞から放出される生理活性物質(成長因子・サイトカイン・エクソソームなど)を用いた治療です。この生理活性物質は身体の中にある幹細胞や再生能力の高い細胞に働きかけ、組織の再生を促します。(※幹細胞そのものを投与する治療ではありません。)

<培養上清液が作られる過程>
培養上清液が作られる過程

▶ 期待される効果
効果 内容
抗炎症作用 慢性炎症を抑え、痛み・腫れを軽減
再生促進 組織の修復・再生を促進(皮膚、神経、血管など)
美肌・美容 シワ、たるみ、シミ改善、肌の再生
神経再生 認知機能・脳神経障害の回復促進(研究段階も多い)
免疫調整 自己免疫疾患・アレルギー疾患などのバランス調整
肝機能や疲労の改善 臓器機能をサポートする報告もあり

▶ こんな人におすすめ
・慢性的な疲れや不調を感じる人
・肌のたるみ・しわ・くすみなど美容目的の人
・身体を若返らせたい(アンチエイジング)人
・以下のような疾患をお持ちの人: 糖尿病、慢性の肝疾患および腎疾患、脂質異常症、高血圧、慢性疲労症候群、アレルギー、偏頭痛、めまい、繊維筋痛症、慢性疼痛

▶ 幹細胞上清液の種類と使い分け
種類 特徴 おすすめの用途
脂肪由来 抗炎症・再生力が高い 美容、関節炎、肝機能サポート、アンチエイジング
歯髄由来 神経再生因子が多い 脳神経、パーキンソン病、認知症の予防的ケア

▶ 注意点
・治療を行う際は、患者様と医師との合意のもとで行います。医師より治療の目的や安全性、リスク、効果についてしっかりと説明いたします。現病歴や既往歴によっては、治療が難しい場合もあります。
・下記に該当する方には、治療を行えません。

1. 悪性腫瘍の既往のある方
2. 出血傾向のある方
3. 妊娠中、妊娠の可能性のある方、妊娠希望のある方、授乳中の方(※安全性に関するエビデンス(科学的根拠)が不足しているため)
4. 20歳未満または80歳以上の方
5. 本治療の同意説明文書の内容をご理解いただけない方


医科歯科連携(歯科紹介)について

「医科歯科連携」は近年注目されている医療体制の一つで、全身と口腔の健康が密接に関係していることが科学的に明らかになってきたことから、医科と歯科の連携での治療が求められるようになっています。

以下に、近年の医科歯科連携の背景・目的・具体的事例をご説明します。

▶ なぜ医科歯科連携が必要なのか?

<口腔と全身の健康は「双方向」に影響する>
口腔の問題が全身に及ぼす影響 全身の疾患が口腔に及ぼす影響
歯周病 → 動脈硬化、糖尿病悪化、早産 糖尿病 → 歯周病悪化
口腔内細菌 → 誤嚥性肺炎 免疫低下 → 口腔カンジダ症
咀嚼障害 → 栄養障害・サルコペニア がん治療 → 口内炎、口腔乾燥
義歯不良 → 嚥下障害 → 誤嚥 精神疾患 → 口腔ケア困難

※一人の患者の健康を包括的に守るには、医師と歯科医師の連携が不可欠です。

▶ 医科歯科連携の具体的な目的

1. 全身疾患の治療効果を最大化する
2. 高齢者の誤嚥性肺炎・低栄養・フレイルの予防
3. 高齢者・がん患者などの周術期・緩和ケアの支援
4. 生活習慣病と歯周病の同時管理

▶ 近年の医科歯科連携の主な実施例

1.周術期口腔機能管理(がん・整形外科手術など)
・術前に歯科が介入 → 口腔細菌を減らして術後合併症(肺炎、感染)を予防
・保険収載されており、がん拠点病院などで普及

2.糖尿病と歯周病の相互管理
・歯周病治療がHbA1c(血糖値)改善に寄与することが判明
・内科と歯科が情報共有し、双方から治療介入

3.誤嚥性肺炎の予防(在宅・高齢者施設)
・口腔ケアの徹底が肺炎リスクを低下
・医師、訪問看護師、歯科衛生士、管理栄養士との連携体制が重要

4.フレイル・サルコペニア対策
・咀嚼・嚥下機能低下 → 低栄養・筋力低下の悪循環につながる
・歯科は義歯・咀嚼機能の改善、医科は栄養・運動指導を行う

口腔は全身の鏡と捉え、全身疾患の治療や予防の一環として歯科治療を活用する時代になっています。医科と歯科が連携することで、

☆病気の治療効果が高まり
☆再発予防・健康寿命の延伸にもつながります。


 


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